私は、第1子を無痛分娩で出産しました。
ですが、痛いものは痛いし意識は失いかけるし出血多量になるし、最終的には吸引分娩になるし、そんなに甘いものではありませんでした。
前回は、無痛分娩のリスクや病院選びのポイントや費用についてお話しました。
今回は、予定日の2ヶ月前に里帰りをしたところから、無痛分娩での出産までの出産エピソードをお話します。
予定日2ヶ月前に里帰りし、無痛分娩の予約をした病院へ
私は予定日の8週間前まで普通に働き、産休に入りました。
そして、産休に入って1週間後に横浜から福岡の実家に里帰りしました。
旦那さんは朝から仕事に行ったので、いない間に家を出るのはとても寂しかったのを覚えています。
このころは、夜も眠りが浅くなり、身体もきつく、おまけに里帰りしたことで環境が変わり、とてもストレスが溜まりました。
里帰り出産についても記事にしているので、良かったらご覧ください。
里帰り先の分娩予約をしている病院からは、「妊娠34週までには受診してください」と言われていたので、里帰りをした2日後に病院に行きました。
妊娠初期から診てくれてた横浜の病院ではなく、初めての病院で初めての先生なので、ものすごく緊張しました。
ひたすらお散歩する毎日
里帰りしてからは、ひたすらお散歩する毎日でした。
お腹が張るとつい歩みを緩めてしまいますが、助産師さんからは「予定日が近づいて来たら、お腹が張ってもずんずん歩くように」と言われました。
ですので、けっこうなスピードで1日1時間はお散歩するようにしていました。
さらに、予定日まで1ヶ月を切ってからは「マタニティビクス」や「マタニティヨガ」や「スクワット」も取り入れて、家で動画を見ながらやっていました。
初産は予定日を過ぎることが多いイメージでしたが、動きまくっていたおかげか、私は予定日の1週間前の出産になりました。
無痛分娩教室
妊娠37週になり、病院が毎月1回開催している「無痛分娩教室」(無料)を受講しました。
本当はもっと早い段階で受講するのが好ましいのですが、なんせ横浜で仕事をしていたのでぎりぎりになってしましました。
無痛分娩教室では、前回お話した「計画無痛分娩」「自然無痛分娩」の違いや「無痛分娩の流れ」や「麻酔のかけ方」などを院長先生が詳しく教えてくれました。
「無痛分娩」での事故なども知っていたので、もし自分がいなくなっても困らないように、この頃にはケータイのロックの解き方やいろいろな暗証番号などを手帳に書き留めていました。
それだけの覚悟をして、私は無痛での出産を決めました。
おしるし⇒陣痛10分間隔⇒病院⇒自宅に戻される
妊娠38週に入り、下腹部が地味に重く痛いような感じになりました。
それでも、1時間のお散歩&マタニティビクス&マタニティヨガ&スクワットは毎日続けていました。
すると、予定日の10日前におしるしがありました。
その日の夜には眠れないくらいの陣痛になり、間隔も明け方には10分間隔になりました。
病院は24時間対応だったので、電話して、朝タクシーに乗り1人で病院へ向かいました。
ところが、子宮口が全く開いていなくて、初産の場合は時間がかかるだろうからということで家に帰されてしまいました。
陣痛の痛みに耐えながらのタクシーでの往復はものすごく辛かったです。
陣痛5分間隔で再び病院へ
病院から家に戻って、夜には横浜から旦那さんも来てくれました。
それからひたすら痛みに耐え、また痛みに眠れない夜を過ごし、次の日の午前中に再度病院に行きました。
「5分間隔になったら来て」と言われていましたが、間隔は前後するので5分を切ることもあれば5分を過ぎることもあり、いつ病院に行けば良いのか分かりませんでした。
「また病院に行って、もう一度家に帰されたらどうしよう」と思うと、なかなか病院に行く決心ができませんでした。
ですが、母と旦那さんに「顔色が悪いから」と説得されて再び病院に行きました。
病院で先生から「このまま入院」と言われたときには、安心して号泣してしまいました。
無痛(硬膜外麻酔)開始
入院が決まり「L.D.Rルーム」という部屋に案内されました。
「L.D.Rルーム」とは、陣痛・分娩・回復といったお産の流れをひとつのお部屋で移動する事なく出来る部屋のことです。
私がお世話になった病院の「L.D.Rルーム」には、シャワー室やトイレもありました。
アロマやシアターもある、まるでホテルのような広いお部屋です。
そこで着替えたりして、入院の準備ができると院長先生が麻酔をかけに来てくれました。
横向きに寝て、背中を丸めます。
それから無痛のカテーテル(細い管)を背中に入れるための麻酔をします。
その後、硬膜外麻酔を入れるためのカテーテルを背中に入れてもらい、点滴のような要領で麻酔を始めます。
陣痛の痛みで2日間眠ることができていなかったので、麻酔のおかげで少し眠れました。
しかし、麻酔が切れかけるたびに、だいたい2時間おきに目が覚めてしまいました。
無痛分娩(自然無痛分娩)
入院した日の夜には子宮口もだいぶ開き、朝には子宮口全開だろうと言われました。
自然無痛分娩の場合は、陣痛が来るのも自然に任せますし、子宮口も全開になるまで待ちます。
母体と赤ちゃんの準備が整うまで、時間をかけて待つのです。
そこが人工的に陣痛を起こす「計画無痛分娩」との大きな違いです。
院長先生の言葉通り朝には子宮口が全開になり、促進剤のお薬を飲んで強い陣痛が来たら出産!ということになりました。
しかし、なかなか赤ちゃんが下りてこず。。。
昼前には陣痛もかなり強くなり、分娩体制になりましたが、赤ちゃんの頭は見えているのにそこから出てこず。
まぁ、分娩体制になる前にいろいろもたもたされ、陣痛が遠のいてしまったのも原因の1つだとは思いますが・・・。
ほんと、不慣れな可愛い助産師さんが担当で・・・。
患者の前で「あれ?・・・あれ???」とか言わないでほしい。
で、1度分娩解除になり、点滴で促進剤を打つことになりました。
それからが、もう大変。
骨盤が激痛で、骨には麻酔が効かないらしく、さらに子宮口全開になったら麻酔の効きが悪くなるらしく、激痛に激痛で。
痛いし、不安だし、この世の終わりかと思いました。
麻酔の濃度も上げてもらい、時間も短時間で追加され、促進剤も点滴され、意識も朦朧となり、私死ぬんじゃないかと本気で思いました。
ほんとにほんとに時間がかかり、「無痛とはいったい・・・?」と思うほどの激痛でした。
それから、あまりにも生まれないので、「これはおかしい」と院長先生が来てくれました。
院長先生は「もっと早く呼ばんかい!」「他の先生も呼んで、4~5人体制でいくよ。」と。
院長先生が来てくれて、本当に心強くて涙が出そうでした。
そして、吸引分娩で出産。
私は出血多量。
赤ちゃんの首には、へその緒が巻き付いていました。
だから、子宮口が全開になっても、頭がそこまで見えてても、そこから出てこれなかったんです。
私も死にそうだったけど、赤ちゃんも頑張っていたんです。
とにかく、生きて生まれてくれて本当に良かった。
麻酔が切れるまで歩けない
無事に出産は終えることができました。
しかし、麻酔をガンガンかけていたので、下半身の感覚が全くありませんでした。
もしかして、このまま下半身不随になるのかと心配になりました。
無痛分娩を決めたときに、いろんなリスクも覚悟していたのに、やっぱり心配でした。
出産は夕方の早い時間でしたが、結局感覚が戻って動けるようになったのは夜の11時過ぎでした。
出産の後、麻酔が切れるまでに約7時間かかったということです。
おわりに
私は、陣痛が来てから出産まで、とてつもなく時間がかかりました。
なんと、3日間です。
「無痛分娩なんて、楽なんでしょ」と思っている人がいたら、「そんなに甘いもんじゃないよ」と言いたいです。
最後になりましたが、この長い出産の間、ずっと側についていて励ましてくれたパパにはとても感謝しています。
立ち合い出産については、きっとパパが記事にしてくれると思いますので、楽しみにしていてください。
出産した後も、全身の筋肉痛やむくみ、会陰切開の縫合の痛みを抱えながらの赤ちゃんのお世話など、大変なことがたくさんあります。
家族で支え合わないと、とてもじゃないけど乗り切れません。
ここまで読んでくださったあなたが、どんな出産スタイルを選ぶのかは分かりませんが、母子ともに無事に出産を終えられることを願っています。
コメントやお問い合わせもお気軽にどうぞ(*´ω`*)
それでは、また(=゚ω゚)ノ
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