里帰り出産のデメリットとは?実父母がまさかのストレスに!

子育て

赤ちゃんが生まれるとき、里帰り出産を選ぶ人は多いのではないでしょうか。

今回は、実際に里帰り出産を経験してみてのメリット・デメリットをお伝えします。

これは、里帰り出産を否定するものではなく、覚悟をもって里帰りしてほしいという思いから記事にしたものです。

もし、あなたが里帰り出産をするかどうか迷っているのなら、1度この記事を読んでみて、ゆっくり考えてほしいと思います。

実家との関係性と里帰り出産を決めた経緯

私は福岡県出身で、横浜在住です。

ですので、もちろん実家は福岡です。(ちなみに義実家は佐賀。)

私は昔から両親が大好きで、結婚してからも週に何度も母と電話で話すくらい仲が良かったです。

大学生で家を出てからも、実家に帰ったときは一緒にお買い物に行ったり、ランチを食べに行ったりして友達のような関係性でした。

社会人になり結婚してからも、その関係性は変わらず仲良しでした。

妊娠が分かってから、母と里帰りするか相談しました。

母がまだ働いていて、福岡から横浜まで手伝いに来ることが難しいということもあり、「それなら実家にお世話になろうかな」というくらいの軽い気持ちで里帰り出産を決めました。

里帰り出産のメリット・デメリット

里帰り出産では、一般的に次のような「メリット・デメリット」があると言われています。

【メリット】

・家事をお願いできる。

・産後、身体を休めることができる。

・産後、赤ちゃんのお世話だけに集中できる。

・出産、子育ての経験者である母親が側にいることで、精神的に安定する。

【デメリット】

・妊婦健診を受けていた病院と、実際にお産する病院が違う。

・慣れた家、旦那さんと離れる。

・生活習慣が違う。

・旦那さんが、赤ちゃんの可愛い新生児期を一緒に過ごせない。

・自宅に戻った後のママの負担が大きい。

実際に感じたストレス(産前)

上では、一般的な「里帰り出産のメリット・デメリット」を挙げましたが、私が実際に里帰り出産を経験してストレスに感じた事を述べていきます。

両親に気を遣う・気を遣われる

高校を卒業して家を出た私は、両親とは長く一緒に生活していませんでした。

ですので、 10年以上ぶりに一緒に生活するというのは、お互いに気を遣うものでした。

また、私としては普通に接してほしいのに、ことあるごとに「妊娠中だから」と言われるのが妙に癇に障って、ストレスが溜まっていく原因になりました。

ですが、両親に悪気がないことも分かっていて、むしろ気を遣ってもらっているのに、「こんな事で不満を感じるなんで自分は最低だ」と自分を責めることも精神的に自分を追いつめ、ストレスになっていきました。

暮らし慣れた自宅に帰りたい

妊娠してお腹がだんだん大きくなり、横浜の自宅では自分が過ごしやすいように様々なものを替えた生活を送っていました。

お風呂場での立ったり座ったりする負担を減らすために、浴室用のイスを高さのあるものに変えたり、こたつを片付けてテーブルとイスを使うようにしたり。

ですが、実家の家具を私のために変えるわけにはいきません。

暮らし慣れた自宅を離れ、勝手の違う実家での生活は身体にも負担でした。

ですが、こんな我儘を両親には言い出せず、「自宅に戻りたい」と1人で部屋で泣いて過ごしました。

良くしてくれる両親には「自宅に帰りたい」と思っていることを悟られてはいけないと思い、自分の気持ちを押し殺すことも精神的にストレスフルでした。

生活リズムが合わない

横浜の自宅では旦那さんとの2人だけの気ままな生活でしたが、「里帰りする」ということは「父と母の暮らしの中にお邪魔する」ということです。

私が両親の生活リズムに合わせなくてはならないのは、当然のことです。

それは分かっているのですが、とにかく「父と母の生活の邪魔をしないようにする」というのが私にとっては大変でした。

「何時だったら洗面所を使っても邪魔にならないか」「お風呂は何時に入ればよいか」何をするにしても自分の都合だけでは動けないのは精神的負担になっていきました。

物音にイライラ

自宅では、旦那さんが仕事に行った後は私一人の時間になります。

ちょっと横になったり、静かに心落ち着ける時間を過ごしてきました。

しかし、実家ではそうはいきません。

静かな空間にいたくても、いきなりドアの開け閉めの音や階段の上り下りの音、とにかくいろいろな音が聞こえてくるんです。

今思うと聴覚過敏になっていたのだと思いますが、自分以外の人が立てる音がとにかく大きく聞こえ、とても耳障りで、イライラする原因になっていました。

特に、嫌悪感まで感じていたのはトイレの音です。

たまたま自分に用意された部屋がトイレの隣の部屋だったこともあり、夜寝ていてもトイレの扉の音や用を足す音に眠ることができず、ストレスが溜まりました。

実際に感じたストレス(産後)

続いて、産後にストレスに感じたことをいくつか挙げてみます。

身体的ストレス

産後、身体的に辛かったのは部屋(2階)からキッチン(1階)にミルクを作るために上り下りすることでした。

私の出産は、会陰切開して縫合し、その上出血多量で身体がボロボロでした。

その身体にムチ打って、1日に何往復も階段の上り下りをするのは、毎回激痛が走り大変でした。

それでも、身体的な辛さは精神的な辛さに比べると、ずいぶんマシだったと思います。

精神的ストレス

産後の精神的ストレスは、主に2つありました。

授乳(おっぱい事情を聞かれること)

1つ目は授乳です。

産後、乳腺が開通してからは、母乳パッドがいっぱいになるくらい母乳が出ていました。

ですが、なかなか上手に飲ませることができませんでした。

助産師さんに授乳指導もしてもらって頑張っていたのですが、なかなかうまくいきません。

そんな中、会う人会う人皆さんから、まるで挨拶でもするかのように「おっぱい出てる?」と聞かれるのが本当に嫌でたまりませんでした。

本当に、今でも謎です。

どうしてみなさん、他人のおっぱい事情が気になるのでしょうか??

言葉は悪いですが、「余計なお世話だよ。放っといてよ。」と思います。

4月に出産し、たまたまゴールデンウィークが10連休だったものですから、たくさんの人が会いに来てくれました。

それはとてもありがたいことでしたが、毎日同じように聞かれ、心底うんざりでした。

そして、聞かれるたびに、惨めな気持ちになりました。

自分が情けなくて、お客さんが帰った後に泣きました。

そんな毎日が続くうちに、母乳はほとんど出なくなりました。

赤ちゃんが上手に吸えるようになったのに、母乳は出ません。

私は、ストレスが原因だと思っています。

物音に敏感に

そして、2つ目は物音です。

生まれたばかりの赤ちゃんは、なかなか寝てくれません。

一生懸命あやして、やっと寝たと思ったのに、扉の開け閉めの音がうるさいのです。

別の部屋の扉でも、勢いがついていると家の中の空気が動くので、和室のふすまがガタガタなるんです。

分かってもらえるでしょうか・・・。

それだけではなく、やっと寝たと思ったら「トントントン、ごはんだぞー」と声の大きさなんて考えもしない父がノックし、呼びかけてくるのです。

「できることなら、話しかけないでほしい。」

「物音を立てないでほしい。」

なんて、言えませんよね。

ちゃんと話せば分かってくれる父なのですが、イライラしている私にはそれができませんでした。

ただ、イライラを募らせるだけでした。

後に分かるのですが、母親になるとそもそも物音に敏感になる人が多いようです。

赤ちゃんの小さな声でも目が覚めるように、身体が変化するというのを聞きました。

実際、父の声や物音で赤ちゃんが起きてしまうことはほぼありませんでした。

ただ私が敏感になっていて、イライラしただけだったんです。

ストレス解消法

こんなストレスフルな状態で3ヶ月間実家にはお世話になりました。

最後に私がどうやってストレス解消をしていたのかを紹介します。

それは、とにかく話すことです。

私の場合、産前は地元の友達の家に遊びに行って、とにかく実家がストレスなんだということを話しました。

友達も優しいので、私の話を聞いて、共感してくれました。

友達と会うと気持ちもスッキリして、気分転換にもなりました。

産後は、まだ生まれたての赤ちゃんを外に出すことは出来ませんでしたが、友達が家に会いに来てくれました。

本当に救われた気分でした。

それからもう1つ、私を支えてくれていたのは、旦那さんとの電話です。

初めての出産で不安な私に、旦那さんは毎日電話をかけてきてくれました。

朝と夜。

それから、会社のお昼休みにも。

物理的に離れていても、こんなに大切にしてくれているんだと改めて思うことができました。

私の弱音も全部聞いてくれて、毎日何時間も電話で話しました。

本当に今でも感謝しています。

おわりに

以上が、私の里帰り出産についてです。

再度言いますが、これは里帰り出産を否定したくて書いたものではありません。

実家の両親には感謝していますし、もし2人目を妊娠したら、また里帰り出産を選ぶかもしれません。

ですが、「里帰り出産=楽」ではないということを知ってほしいと思いました。

今までとは違う精神状態で、今までは何とも思わなかったたくさんのことをストレスに感じるかもしれません。

そのことを分かった上で、覚悟をもって決めてほしいと思います。

コメントやお問い合わせもお気軽にどうぞ(*´ω`*)

それでは、また(=゚ω゚)ノ

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